長年放置し続けたカンノンチク
今日は、カンノンチクの鉢植えを植え替える作業をしました。このカンノンチクは自宅を建てた時に、ご近所さんから頂いた物です。
植え替え理由
頂いてから、12年間お手入れと言えば水やりだけでほぼ放置状態。庭を少しでも明るくしようと思い、庭まで引っ張り出してきたまでは良いのですが、鉢がボロイ・・・見た目てきにも良い鉢にしたくて鉢を替えてみる事にしました。
あと、葉の色も悪いですよね。さすがに14年も植え替えをしていないので、鉢の中で根が張りすぎて根詰まりを起こしているのだろうなと思います。なので、植え替えをします!
植え替え作業開始
鉢から抜けない・・・
作業を開始したはいいが・・・鉢からカンノンチクが抜けない!引っ張ても揺すっても抜けない長年放置をし過ぎて、根がめちゃくちゃ張りまくっているのだろうとの判断をしました。自力で抜くのを諦めました。
鉢はプラスチック製なので、これならノコギリで切れるか?古い捨ててもよいようなノコギリで鉢を真っ二つに両断する事にしました。
ノコギリで鉢を切りカンノンチクを救出
ノコギリで一周グルっと切り、十文字にも切れ目をいれてようやくスポッと鉢の下部が取れました。ここまででも15分くらい悪戦苦闘をしてようやく取れた感じです。
こんなに根が張り詰めてました
予想通り、根がミッチリと張り巡らされていました。まさに、根詰まり状態です。
根詰まりとは
根詰まりとは、字のごとく根が詰まってしまうという事ですが、どういう状況かというと、写真のように鉢中に根が張り巡らされてしまい、土の隙間に根が入り保水が出来にくくなってしまいます。ですので、鉢の表面がすぐに乾いてしまいます。
根詰まりを起こすと、植物は多くの問題を抱えたりします。土が保水が出来なくなってしまったり、葉の色が悪くなったり、しおれたりします。最悪の場合は、根腐れを起こして枯れてしまう危険もあります。
根詰まりの見極め方と植え替え時期
根詰まりの見極め方として、鉢の底を見て根が無数に飛び出していたりすると鉢中一杯に根が蔓延っていると判断してよいかと思います。あと、水はあげているのに土の表面の渇きが早かったり、葉の色が悪くなったり、しおれたりしても根詰まりを疑ってもよいと思います。
上記のようなサインが見えてきたら植え替えをしてあげて下さい。植物は、暑さに弱かったりするので、負担の少ない春か秋くらいが好ましいと思います。サインが見られなくても数年に一度は植え替えが好ましいかと思います。下の写真のように12年も放置をしてしまうと植え替えも大変です。
ノコギリで根を切断とお手入れ
それでは、お手入れ編です。普通の根詰まりだったら手でほぐすだけで間に合うのですが、このカンノンチクでは放置年数も長く根も太いです。手でほぐして足りるレベルではないので、廃棄してもよいようなノコギリを使いました。
根の下の方から、ノコギリで団子状に固まっていた根を切り取り、側面の根もそぎ落としました。あと、内部の土が根と共に固まっていたので、金づちで軽く叩きながら根と土をほぐします。土は、全部取ってしまうと環境が激変して、植物にストレスになってしまうので極力既存の土は根に付いたまま残してあげます。
そこまで、済むと鉢に植え替えをします。土が減った部分は、新しい園芸土を周囲に足しながら新しい鉢に植え替えます。
植え替え完了
鉢が変わっただけで、以前より清潔感と言うか美しさが増しましたね。これなら、庭の何処に置いても恥ずかしくないです。
実は、以前は一つの鉢に納まっていたのですが、鉢中でギュウギュウ状態だったので株分けをする事にしました。
もう一つ小さめの鉢を持ってきて、こちらに植えてみました。少し、スカスカ感がありますが成長してくれるでしょう。
植え替えが終わったら、暫くはしっかりと水やりをしましょう!
ちょっと時間を置いてから、鉢を見てみると「あれっカエルさん」葉の日陰でお休みのようでしたので、そっとしておきます。
まとめ
今回、植え替えをしたカンノンチクは12年放置しておりました。植え替えを披露するには、あまり良い例(放置しすぎ)ではありませんが、12年も放置をしたら根が張りすぎて鉢から取れないという事が解りました。私も、植え替え前から鉢から抜けないなんて想定していなかったので、抜けない時は少し諦めモードも入っていましたが、実践して読者様の参考に少しでもなれればいいなと思いながら、鉢を分解して植え替えを頑張りました。
以上から、植え替え時期は見誤っては後々大変な事になるのが解りました。植え替えも定期的に出来るよう計画を立てておく必要があります。
植え替え時期のおさらい
- 根が鉢下から飛び出して蔓延りだしたら
- 根腐れを起こして全体的に元気がない時
- 葉に元気がない・葉の色が悪い時
- 出来れば1~2年の周期がベスト
- 春から夏の成長期に植え替えるのがベスト
本当は、植え替えをするなら色々と道具やら手順を踏んだ方がよろしいのでしょうが、ザックリと簡単に出来ると思って頂ければ有難いです。植え替えが面倒だからやらない!という方が植物には気の毒ですから。
植え替えに必要な、知識や技術も大事ですが!それよりも大事な事は、お世話する気持ちを持ってすれば、適切な植え替えが出来ると思います。