インターホン故障修理方法(National製【親機WQD211W】【子機WQD001A】)

雑記

今回は、National製インターホンの修理をした時の経験談を記事にしたいと思います。同機種の故障・修理でお悩みの方の一助になれば嬉しいです。

故障内容と診断方法

 今回、修理するインターホンの故障内容は

  1. 子機のベルが鳴らない
  2. 子機からの呼びかけが親機で聞こえない
  3. 親機からの応答が子機で聞こえない

1について、玄関に付いている子機はベルボタンを押すと子機からも「ピンポン」と通常は音が出るが、その音が子機で鳴らない状況になっている。親機では子機から押したベル音は聞こえる。

2について、子機からベルを押した後「宅配便です」と話しかけても親機に音声が届かない状況。

3について、親機から子機へ話かけても子機に音声が届かない状況。

総合的に考えて、子機のスピーカーは全く反応をしていない。
子機から親機に呼びかけた音声は伝わってこないが、子機から親機へのベル音は届く。
親機では、子機から押した呼び鈴の音が鳴るので親機のスピーカーは生きていると判断ができる。親機から子機へ話かけても子機のスピーカーに音声が届かない。
子機のスピーカーは全く音が鳴らず反応していない。

以上の事から、子機のスピーカーに何かしらの不具合があると断定して子機のスピーカーを交換する事にします。

修理するインターホンの機種

今回、修理するインターホンの大まかな機種説明になります

メーカー

National

※Nationalは、2008年10月1日に社名を「パナソニック株式会社」に変更をしています。Nationalと言うブランド名もPanasonicとなっています。

我が家にある、このインターホンを設置したのは2009年10月です。ギリNational世代といった所でしょうか。使用はじめてから約13年で故障をしました。

機種名・品番

カラー玄関番スリム1型・WQD211W 

下の写真は親機になります。

下の写真は子機になります。

品番:WQD001A

修理開始

子機を玄関壁から取り外す

今回の修理内容は、子機のスピーカー交換です。よってまずは、子機の取り外しから始めます。子機を下からのぞき込むと、ネジが一本見えます。このネジを緩めます。

ネジを緩めると子機を玄関壁から取り外す事ができます。取り外すと、壁から出たケーブルが子機に繋がったままです。このケーブルを取り外すには、写真の赤枠で囲んだ白い樹脂カバーを外す必要がありますので、この白い樹脂カバーを子機から取り外します。素手で簡単に取れます。

白い樹脂カバーを取り外すとケーブルを止めてあるネジが二つ見えます。このネジを緩めるとケーブルが外れます。

外す時は、写真を撮るのをお勧めします。また取り付ける時に配線の順番など構図を撮って記録しておくと再度の取り付けがスムーズにいきます。

これで、本体を壁から取り外す事ができます。

子機の裏蓋を取り外す

取り外した子機を自宅内のテーブルに持ち運びました。続いて行うのは、子機の蓋を取り外す作業です。赤丸で囲ったネジが4か所あります。こちらのネジを緩めると蓋を開ける事ができます。

蓋を開けると基盤と丸いスピーカーが現れます。基盤は繊細だったりするので、取り扱いには注意しましょう。

スピーカーを基盤から取り外す作業

やっと今回の主役であるスピーカーがお見えしました。スピーカーにはケーブルが赤色(+)と白色(-)の2本が付いています。

アップでみましょう。赤矢印に(+)(-)と書いてあるのが見えます。

パッと見た感じ外れなさそうに見えますが、このケーブルとスピーカーの根本にはハンダ(スズを主成分とした塊)と言う物が付いています。

どうやって、このハンダからケーブルを外すかといえば、「ハンダこて」と言う物を使いハンダを溶かしてケーブルを取ります。

こちらが「ハンダこて」になります。

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ハンダこてを使いスピーカーを取り外します

ハンダは、最初から部品に付いているパターンが多いですが、付いていなかったら別途にハンダを購入する必要があります。ハンダこてとハンダがセットになって販売されている物もあります。

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合わせてあると便利なのがこちらです。ハンダこての先に付いたハンダを落とすのに便利です。熱くなったハンダこての置台も付いています。

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ハンダこてをハンダ部に当てて、ハンダを溶かします。「じゅわっ」て感じでハンダが溶けるのが解ります。ハンダが溶けたら、溶けているうちにケーブルを取り外します。これを2本繰り返して、完全に不良スピーカーを取り外します。

新しいスピーカーを取り付ける作業

今回、新しく購入したスピーカーです。

メーカー:東京コーン

規格:36mm、0.5W、8Ω

Amazonで購入をしました。

取り外した時と同じ要領で、ハンダ部を溶かしてケーブルを溶かした部分に入れ込みます。「こて」をハンダから離して、ハンダが固まるのを待ちます。固まったら、ケーブルを手から離しても大丈夫です。

同じ要領で2本を繋げたら接続作業は完了です。

後は、分解した要領の逆の順番で組み立てていけば全ての作業工程は終了となります。

まとめ

作業後になります。無事に組み立てて子機を玄関壁に設置をしました。緊張の一瞬がやってきます。子機の呼び鈴を押します「ピンポーン」と子機からも親機からも音がなりました。通話も子機からも親機からも応答が出来るようになっています。成功です!

注意事項

ハンダこてを使用する場合は、加熱部が非常に熱くなります。加熱部には十分注意を払って焼けどをされないように気を付けて下さい。

作業を安全に進めるには、他にも手袋・保護メガネで万が一にハンダが飛び散った時に対応が出来るように準備をしましょう。

※このブログ記事を参考にされての分解修理にて生じた事案に関しては、筆者は一切の責任を負いませんので自己責任の上での作業をお願いします。

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